霞野荘の十怪

窓を埋め尽くす手形

▽▼解説▼▽

ある部屋では、真夜中になると窓一面に「無数の血の手形」が浮かび上がるという。
すべての手形は、窓の外側から付けられており、朝になると跡形もなく消えてしまう。
霞野荘は、かつて墓地だった土地を埋め立てて建てられたといううわさがある。
住処を失った死者たちが、今も窓の外から帰る場所を探しているのかもしれない。

▽▼体験談①(20代男性)▼▽

近くまで来る用事があったので、興味本位で霞野荘に立ち寄りました。
部屋へ入った瞬間、「べたっ……べたっ……」と窓に何かが張りつく音がしたんです。
見ると、血のように赤い手形が窓一面についていて……。
慌てて車で帰ったんですが、リアガラスにも同じ手形がついていました。

▽▼体験談②(10代男性)▼▽

動画がバズればいいなと思って、クラスのやつらと霞野荘へ行きました。
すると、本当に血の手形が窓についていて、驚きつつも動画を撮りました。
手の大きさから考えて、成人男性の霊かな……?
手形はペンキとか言う人がいますけど、それは絶対に嘘です。